しわ
しわ
しわは、皮膚だけではなく皮下組織(脂肪)、筋肉、骨などの組織の構造が、加齢によって立体的に変化することによって起こります。真皮内の、肌の弾性を保っているコラーゲンやエラスチンおよびうるおいやはりを保っているヒアルロン酸が減少し、真皮が薄くなるとともに、脂肪組織も弾力を失い、靭帯がゆるみ、筋肉の萎縮や肥大、骨の萎縮など様々な要因により、重力に逆らえずに垂れ下がってきます。治療は、しわに直接アプローチするのではなく、加齢変化を整え立体的に改善していくことが重要です。
「小じわ」は皮膚の表面に現れる小さなしわのことです。
通常であれば、真皮中にあるコラーゲン・エラスチンが肌のハリ・弾力・潤いをキープしてくれます。子供の頃は次々と新しいコラーゲンやエラスチンを作る能力があるので新しい線維が出来、しわになりません。これらの成分は減衰していきます。すると肌の水分が充分に保持できなくなるため、肌表面が萎縮し、しわができてしまいます。
「表情じわ」は、表情を作るための筋肉の収縮によってできるしわです。たとえば、顔をしかめたときに眉間・額にできるしわや笑ったときに目尻に現れるしわのことです。
顔には無数の表情筋がはりめぐらされていますが、顔をしかめたり笑ったりするたびにクセがついてしまい、同じところにしわが寄ってしまいます。
これらの表情のクセで現れるしわは本来なら表情を元に戻すことで消えるのですが、加齢・紫外線の影響でコラーゲンが減少し、肌のハリ・弾力が低下すると、しわが残ったままになってしまいます。
「ほうれい線」は、鼻から口角に向かって伸びるしわを、「マリオネットライン」は口角からあごに向かって伸びるしわのことを指します。こちらは肌のハリ・弾力の低下に加え、骨の萎縮、表情筋の衰えによりほほが垂れ下がり現れます。
フォトフェイシャル(M22)は、IPL(Intense Pulsed Light)という特殊な光を肌に照射することで、肌トラブルの原因であるメラニン色素や毛細血管にダメージを与え、シミやそばかす、くすみ、赤ら顔、毛穴、小ジワ、くすみの肌悩みを総合的にケアできる治療法です。
皮膚の奥にある真皮には、肌のハリや弾力を保つコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの成分があります。それらを生成するのが真皮の線維芽細胞です。IPL照射による熱エネルギーによって線維芽細胞を活性化することで、コラーゲンの産生を促し、シワやハリの改善が期待されます。
当院が採用しているステラM22という機器は波長とパワーだけでなく、お肌へのアプローチ方法なども細かく調整ができるため、お悩みや肌質に応じてオーダーメイドの治療を行うことができます。
マッサージピールにはトリクロロ酢酸(TCA)33%とコウジ酸5%、過酸化水素(H2O2)が配合された製剤です。
TCAが真皮深くに浸透し、線維芽細胞を活性させることでコラーゲンが増生され、肌にはりや弾力をもたらしまあす。また、コウジ酸のメラニン生成抑制作用によりシミやくすみを改善します。また、過酸化水素の働きにより、皮膚表面のピーリング作用が抑えられ、刺激感が少なく、赤みや皮膚がむけることが生じにくいです。
ヒアルロン酸(医療用)を皮膚に注入して内側から気になるしわやくぼみを目立たなくさせたり、失ったボリュームを補ったりする治療です。
眉間のシワ、おでこ、頬のくぼみやこけ、マリオネットライン、ほうれい線、あごなど、注入により改善できる症状は多数あります。ヒアルロン酸を打つことにより、ハリや弾力が改善。内側より皮膚を支えることで、シワが目立たなくなります。効果は注入後すぐに表れ、個人差はありますがおよそ1年程度持続します。
ボツリヌス菌の作り出すA型ボツリヌス毒素(天然のたんぱく質)を、緊張している筋肉に注入することで筋肉をリラックスさせ、シワを改善する治療です。
目を見開いた時にできるおでこのシワ、笑った時にできる目尻のシワ、口をすぼめた時に顎にできる梅干しジワ等の、表情の変化によってできるシワに効果があります。
また、歯を食いしばるクセのあるなどでエラが張っている方も、咬筋を麻痺させることで、徐々に筋肉を細くしていき、エラを目立たなくする効果もあります。
その他、脇汗で悩まれている方や、強い肩こり、ふくらはぎを細くしたいなどなど、お気軽にご相談ください。
※当院では厚生労働省の認可を取得しているボトックスビスタ(米国:アラガン社)のほかに、その後発品である原価の安いボツラックス(韓国:ヒューゲル社)も使用しております。お気軽にご相談ください。
A型ボツリヌストキシン注射はしわ改善の場合、一般的に約3〜6カ月ほど効果が続きます。こちらは、定期的に注入していただくことで、効果が長期化し、効果をより実感していただきます。
ボトックスには顔の神経回路や表情筋の動きを熟知した医師のスキルと経験が必要です。これは、A型ボツリヌストキシンには筋肉の動きを止めるため、施術後の仕上がりに違和感を感じられたり、抑制してはいけない場所の筋肉にA型ボツリヌストキシンを注射してしまったり等の技術の差があるのも事実です。
もし、A型ボツリヌストキシン注射を受けていただいた後に、標的としていない筋肉の動きを戻すことはできないため、効果がなくなるまで数カ月お待ちいただく必要があります。