異汗性湿疹(汗疱)
- 2024年9月20日
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異汗性湿疹は、手足の指や手のひら、足の裏に、小さな水ぶくれがたくさんできて、かゆみや赤み、痛みを伴うことが多い皮膚のトラブルです。左右対称に発生するのが特徴で、特に春から夏にかけて汗をかきやすい時期に多く見られますが、秋になると症状が軽くなることが多いです。一度治っても再発しやすく、何度も同じような症状が出ることがあるのが特徴です。通常、2~3週間で水ぶくれは自然に破れ、角質になって皮膚から剥がれ落ちます。人にうつることはありません。
原因は? 異汗性湿疹のはっきりとした原因はまだ分かっていませんが、汗が刺激になったり、金属アレルギー、アトピー体質、薬の影響などが関係していると考えられています。
治療法は? 軽い症状なら、2~3週間で自然に治ることが多いです。ただし、かゆみや痛みが続く場合は、ステロイド外用薬や抗ヒスタミン薬を使って治療します。ジュクジュクした状態を放っておくと、細菌感染のリスクがあるため、早めに皮膚科を受診することが大切です。また、ステロイドを使っても治らない場合は、金属アレルギーが関係している可能性があるので、パッチテストを行うことがあります。
予防方法は? 水仕事の際は手袋を着用して外的刺激を減らし、汗をかいたらこまめに拭くことが大切です。また、清潔な衣類を身につけることも予防の一つです。
異汗性湿疹には似たような皮膚のトラブルもあるので、症状が続く場合は、自己判断せずに皮膚科を受診し、適切な治療を受けましょう。