花粉皮膚炎
- 2024年3月19日
- 未分類
花粉皮膚炎とは
花粉症は、鼻炎症状のほかにも、花粉が皮膚に付着して炎症を起こすことにより、かゆみ、赤み、かぶれ、ぶつぶつした発疹などの皮膚トラブルを引き起こすこともあります。花粉が原因で起こる肌荒れを、「花粉皮膚炎」といいます。 花粉の飛散時期だけに肌のトラブルが起こりますが、それ以外の時期には症状がみられないことが特徴です。
皮膚が薄く敏感なまぶたや首の前側では、特に症状がひどくなることがあります。
花粉皮膚炎は肌のバリア機能低下により、花粉やアレルゲンが皮膚に侵入するのを防げなくなることが原因です。もとから乾燥肌やアトピー性皮膚炎をお持ちの方では、外からの刺激を受けやすくなっている状態なので、より容易に花粉皮膚炎が発症しやすい傾向にあります。
治療法
花粉皮膚炎の治療では、アレルギー症状や痒みを和らげるために外用薬(ステロイド外用薬や保湿剤)の使用、内服薬(抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤)の服用をして、炎症を抑えていきます。症状が落ち着いてきても肌のバリア機能を維持するために保湿剤は継続して外用しましょう。
検査
治療を進めるにあたり、まずは何によってアレルギー反応が起こっているのか原因物質(アレルゲン)を特定することが必要となります。アレルギーの原因がはっきりしない方には、View39検査をおすすめしています。
対策
花粉による肌荒れを防ぐためには
- 花粉を肌に付着させない
最も重要な予防法は、原因となる花粉が皮膚に付着しないようにすることです。
できるだけ花粉が肌に触れないように外出時にメガネ、マスク、帽子などを装着し、花粉の付着を防ぎましょう。また、お出かけの予定は花粉の飛散予測を参考にたててください。
- 付着した花粉を取り除く
室内に入るときは、上着の花粉を払うようにしましょう。
マスクや帽子など花粉が付着したものは、まめに交換や洗濯をしてください。
顔だけでなく身体に痒みが出やすい方は、衣類を洗ったら室内干しにすることもおすすめです。
- 肌のバリア機能を低下させない
肌のバリア機能が低下すると敏感肌の状態になり、かゆみ、赤み、かぶれ、ぶつぶつした発疹などの肌トラブルが起きやすくなります。
バリア機能を健全に保ち、炎症のない安定した皮膚は、花粉の侵入を最小限に防ぐことが出来るため、日頃からスキンケアで肌をすこやかに整えておくことが大事です。